パーソナルツール
現在位置: ホーム 前田グループ

前田グループ

アクチンは全ての真核生物の全ての細胞に存在し、とてつもなく多くの重要な役割を果たしています。

アクチンは細胞の中で繊維状構造(アクチンフィラメント)を作り、その配置が細胞の形を決め、その変化が細胞を動かします。他の細胞との接着、細胞外基質との接着、細胞の分裂、物質の輸送においてもアクチンが主要な役割を果たしており、神経回路形成、癌細胞浸潤、動植物の生殖、細胞分化、筋収縮など様々な観点から盛んに研究されています。それらの現象の中で、アクチンフィラメントはあるときは細胞の骨組みとなり、あるときはモーター蛋白質であるミオシンが走る道となり、またあるときはそれ自体モーターとして働き、またあるときには張力センサーとして働きます。アクチンフィラメントの役割はまだ全貌が明らかになっておらず、日々新しい機能や役割が発見され続けています。

これらすべてに共通して、アクチンフィラメントは重合、脱重合を通じて常に形成と消滅を繰り返していて、この動態のおかげで内的、外的環境に応じたアクチンフィラメントネットワークを動的に形成することができます。このことが、たった一種類の蛋白質がこれほど多くの機能を持つことを可能にしています。アクチンフィラメント動態を理解することは、ヒトも含めた真核生物において起こる非常に広い範囲の現象の理解に必要不可欠です。

私たちは、このアクチンフィラメントの動態とその制御機構を、残基の側鎖レベル、蛋白質構造レベル、細胞レベルの各階層の研究を通じて総合的な理解を深めることを目的としています。

現在、以下の八つの研究を柱に研究を進めています。各内容の詳細は、順次追加していきます。また各プロジェクトの現在の担当と共同研究パートナーを記します。

1: アクチンフィラメント構造解析: 成田哲博、松本友治、田中康太郎、田中俊嗣。本研究は理化学研究所播磨研究所小田俊郎博士のグループとの共同研究です。研究業績4, 12, 21, 22, 29, 32など

2: 電子線トモグラフィーによる細胞内アクチンフィラメント網解析: 成田哲博、田中康太郎。 本研究は名古屋大学臼倉治郎研究室、オーストリア科学アカデミーVictor Small研究室との共同研究です。研究業績37,38

3: X線結晶解析とNMR法、計算機科学による蛋白質の構造とゆらぎ解析: 武田修一、前田佳代、松本友治、菊本真人、加藤文香、松崎瑞季。本研究は本センター甲斐荘正恒グループ、名古屋大学太田元規研究室との共同研究です。研究業績 14, 26, 34など

4: アクチンをはじめとする細胞骨格や膜結合蛋白質が生体膜の形態やダイナミクスを決定する機構の解明:滝口金吾、滝口陽子。本研究は、神戸大学の伊藤俊樹博士、梅田民樹博士、三重大学の湊元幹太博士、豊橋技術科学大の手老龍吾博士、京都大学吉川研一研究室(現、同志社大)の多くの方々との共同研究です。

5: アクチンフィラメント結合蛋白質結合部位決定: 戴書恒、成田哲博。本研究は、京都大学山本行男研究室との共同研究です。研究業績 10, 30, 31

6: バクテリアアクチンホモログ構造解析: 成田哲博、田中俊嗣。本研究はシンガポールA*STAR, Robert Robinson博士とDavid Popp博士との共同研究です。 研究業績 9, 39など

7: アクチン発現系構築: 前田佳代、菊本真人。本研究は、石川県立大学森正之グループ、北陸先端大学院大学大木進野研究室との共同研究です。研究業績17

8: アクチンフィラメント動態モデル構築。研究業績29, 35, 36など

前田研究図 

 

主な研究業績

メンバー紹介

アクセス

 

ドキュメントアクション